今まで見た夢で最も怖かった話(前編)

(8月13日は怪談の日ということで怖い話をします。)

 イカ太郎なんてまだ序の口。なんなら可愛い方だ。

 グレタだぜ名義でこの夏、イカ太郎が登場する怖い絵本を描いてやる。

余談だが、このオバケを見た2022年6月8日を数字に直して


20220608

    ↓      ↓左から2番目の2と、右から2番目の0を入れ替えると

20020628

2002年6月28日で自分の生年月日になった。←は?


多重夢

 夢の中で目を覚そうにもずっと夢の中にいる。現実の世界に起きれない。


 2023年3月23日。

 両親のベッドで寝ていた。幼い頃はよくここで寝ていた。

 アナログテレビがあり、どこかの港町の様子が映し出されていた。

 スマホで確認すると朝の5時で、3ヶ月後の6月28日に飛んでいた。

 両親たちに「私は3月20日にいたのに一晩でタイムスリップしてしまったんだ!」と話すと「3ヶ月の間に起こったことを忘れたの?あれだけ引越しの用意をしたのに」と母親から残念そうに言われた。しかし、場所が違う。

 持っていたスマホのアラームを鳴らして現実の世界に起きたかったのだが画面が暗すぎて見えず、カーテンを開けて光で確認したかったのだが暗い。

 自室に行くと家具が移動されていたり、現実の自室にはないものがあったりして、ここが夢の中だというのを再確認した。

 現実の世界に起きれないかベッドに横になって再び寝た。


 すると明るくなり、カーテンを開けると部屋に日が差してきた。

 スマホを見ると3月23日だったが、まだ夢の世界で現実の世界に起きれていなかった。


 「もう元には戻れなくなった」


 両親に言われた。振り返ってみても、どういう意味かよくわからない。夢の中の私は


「明晰夢が見たいなんて思うんじゃなかった!」「夢日記を付けると精神が狂うという怖い話は本当だったんだ!」


などと言って後悔していた。


 その後もなんとか現実の世界に起きようとしたが、夢の世界から抜け出せなかった。

 夢の世界の私は何か怪しいグッズを手に入れて、それが原因で多重夢を見ているそうだった。

 「あいつのせいだ!クソっ!クソっ!クソっ!」

と暴言を吐いた。

 現実の世界から聞こえる車の音に耳を澄まし、自室で寝ている自分を想像して、やっと私は現実の世界に起きれた。


教訓

 昼間までずっと寝ているのはよくないね。


 この年の春は連続で怖い夢を見ることが多かった。

 心当たりといえば、仕事の就職先の関係で引越しをすることになって、新しい環境で生活をしなくてはならないことが原因でストレスが蓄積していったに違いない。

 ・会社研修の本来の集合時間に2時間寝坊して、担当の人から電話で「もう会社に来なくていいです。新入社員になる前から退職してください。社会人失格です」と言われる夢。

 ・死神と戦って魂を取られかける夢。

 ・暗い森の中でナイフを使って相手の背中を刺して殺人する夢。

 ・大量の歯が奥歯から抜け落ちる夢。

 悪夢ばっかり見ていた。


 明晰夢なんて、現実の世界が嫌になって夢の世界に生きていたい者ならいいかもしれないけど、私は嫌だね。


 1年4ヶ月後、この夢を超えるもっと怖い夢を見るとは、当時の私はまさに夢にも思わなかったのである…(後編に続く)

絵本作家そえたゆいの本棚

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